学習方略の原則020:認知的不協和

認知的不協和とは、自分の中と現実の間に矛盾を抱えている状態のことを指します。

例えば、テストで成績が悪かった場合、「これは本当の自分の実力ではない。たまたま問題が悪かっただけだ」とか、「体調が悪かっただけだ」などのように、自分がコントロールできない環境の部分に言い訳をもってくることです。

ではなぜ環境に原因をもっていくのか。

それはある意味人間の醜い部分と言えるかもしれません。

「自分はこれくらいは簡単にできるはずなのだ」というプライドを持っているからです。

また、このプライドの奥にはこんな思いが存在します。

「本当はこの問題ができないのではないか? テストを受けるのが怖い、結果が出なかったらどうしよう!」

こういった心の根っこにある恐怖・不安からくる自信のなさです。

しかし、言い訳ばかりをしていても仕方がありません。それに立ち向かわなければどうしようもありません。

勉強は合理的にやるべきだと根岸は考えています。ですから「頑張れ、根性を出せ、気合いだ」などの精神論的な考えをあまり勧めていません。しかし……

弱い気持ちに打ち勝つためには精神論も大切です!

受験勉強を通じて精神力を身につけ、弱い自分に立ち向かうことができる自分に成長してほしい。根岸はそう願っています。

これは勉強に限った話ではありません。日々の生活の中でも自信のないことに取り組まねばならない場面はあるでしょう。そういう時に立ち向かえる強い精神を、受験勉強が育んでくれます。

言い訳ばかりをするのではなく弱い自分に立ち向かえるよう心掛けてみましょう。

ここで学習方略の原則020:認知的不協和のお話は終わりです。次回をお楽しみに!