学習方略の原則025:過度な成功の追求

学習において過度な成功の追求というものは挫折しかもたらしません。

過度に成功を追求するとかえって失敗をもたらし、失敗を恐れてしまう原因ににもなります。

また、失敗から学べなくなってしまいます。

その結果「負のスパイラル」に陥る可能性が高まってしまうのです。

このように、あまりにも高すぎる目標というのはリスクが大きいのです。

ですから、自分にとって高すぎる目標を成し遂げようとすることが適切かどうかを考えることも大切です。たとえばはじめから「2年計画」にする現役生もいます。そうすれば高い目標に届くかもしれません(根岸はあまりお勧めしませんが)。

しかし、これは合格可能性の低い学校を受験してはいけないということを言っているわけではありません。第一志望校であればどんなに合格可能性が低くても受験するべきです。そのうえで合格可能性の高い学校も組み合わせて受験することをお勧めします。進学するかどうかは合格してから考えればいいことです。

以前私の持っていた生徒さんで、高3の途中まで部活があり、国立の最難関大学を1年半計画で合格した生徒さんがいらっしゃいました(本人が最初から公言していました)。それは残りの数ヶ月では目標を達成できないだろうという的確な自己評価ができていたからこそ、思いきった計画を立てることができたのです。

1年で高い目標への到達を成し遂げようとすることに否定するわけではありません。一方で受験勉強において高い目標を立てる場合には、最初から期間を延ばすという方法もあるのだということを忘れないでくださいね!

……繰り返しになりますが、根岸はあまりお勧めしません。

ここで学習方略の原則025:過度な成功の追求のお話は終わりです。次回をお楽しみに!