学習方略の原則027:ヒューリスティックな判断

皆さんは、ヒューリスティック(heuristic)という言葉を知っていますか??

ヒューリスティックとは、試行錯誤しながら経験と発明を積み重ねることによって、問題を解いていく方法です。

分かりやすく言うと、学習者自身の経験(勉強していく)の中で役に立つ勉強方法を見つけていくということです。

学習を進めていく方法は、人に言われてやる方法自分で試行錯誤して考えてやる方法の2種類があります。どちらにもメリット、デメリットが存在するのです。

人に言われたやり方で取り組む方法のメリットは、すぐに取りかかれるということです。

デメリットは、その勉強方法が自分に合っているかどうかが分からないということです。

また、自分で試行錯誤して考える取り組みのメリットはその勉強方法が自分のものになることです。デメリットはものすごく時間がかかってしまうことです。

よく「自分に合った勉強方法が見つからない」と言い訳をする生徒さんがいらっしゃいます。

しかし、それは間違った考え方です。とりあえずやってみるところから始めなければならないのです。まずはやってみて、それでうまくいかないのであれば先生に相談しにいけばよいのです。

先生に言われた勉強方法が自分と合っていなかったとしても、「あの先生はもうダメだ、使えない」と勝手に判断するのではなく、「とりあえずこんな状況でこんなふうにやったけれどできなかった」とまた相談しにいけばよいのです! 先生たちは生徒の状況を正確に把握することができればより良いアドバイスをすることができるものです。

つまり、まずはやってみた上で失敗を繰り返し、どうするかを考えること(試行錯誤する)が大切になるということです。

また、受験勉強というものは、そんな簡単に右肩上がりには進みません。成績にも波があります。そんなときに上手くいかないからと心が折れてしまうのではなく、踏ん張ってなんとか試行錯誤しながら勉強をし続けられるかどうかということが成功の鍵になります。

皆さんも、1回やってみてダメだからと諦めるのではなく、試行錯誤をして勉強をし続けられるように頑張りましょう。

ここで、学習方略の原則027:ヒューリスティックな判断のお話は終わります。次回をお楽しみに!