学習方略の原則021:セルフハンディキャッピング

セルフハンディキャッピングとは、テスト前に急に部屋の掃除を始める、試験範囲ではないところの学習をする、落書きをするなど関係のないことをしてしまうことです。

誰しもが経験したことがあるはずです。

例えば、テスト前にできていなかった勉強をテストが終わったあとにやりたくなり、「なんでテスト前にしっかりできなかったんだろうか? しっかりやっておけば良かったのに!」と後悔したことはないでしょうか?

たしかに勉強しなかったことを後悔しているのですが、実は単純にそうとも言えないところがあります。

「テストの成績が悪かったらどうしよう……」

こういう不安が、事前に言い訳できそうなことをさせてしまうのです。

そしてそれは、無意識の部分にある自分の弱いところの表れなのです。

言い訳をつけるために自分で自分にハンディキャップを与え、結果が悪かった時に備える、無意識の自己防衛と言えます。

これはもちろん無意識にやっていることなので、コントロールしにくいものです。でもだからこそ、やらなければならない勉強から逃げるのではなく、立ち向かう努力が必要になるのです。逃げない勇気を持ちましょう!

ここで学習方略の原則021:セルフハンディキャッピングのお話は終わります。次回をお楽しみに!