こんにちは。エデュケーター・ラボ チーフインストラクターの根岸です。
昨日のその1でお話ししたことの続きです。「学習指導者スキル」の具体的な内容についてお話しします。
学習指導者として優秀な先生が持っているスキル。いったいそれはどのようなものでしょうか。これを読んでいるあなたはどのようなスキルが必要だと考えますか?
まず思い浮かぶのは次の二つではないでしょうか。
1 教科知識(「何を」教えるか)
2 教授技術(「どのように」教えるか)
もちろんこの二つは優秀な学習指導者として絶対に必要なものです。
しかし、本当にこれだけあれば優秀な指導者であると言えるでしょうか。
簡単な例を挙げて考えてみましょう。
あなたにとって魅力的な先生を思い出してみてください。
その先生をあなたは「好き」「嫌い」どちらですか? そしてそれはなぜでしょう?
あたりまえですが、その先生のことを「好き」に決まっていますよね。
ではなぜ好きなのでしょうか。「教科の内容についていろいろなことを教えてくれたから」「その教え方がうまいから」……だけがその理由ではないはずですね。
「自分の悩みの相談にとことんつきあってくれた」「授業中の雑談がおもしろい」「板書の字がとてもきれいであんな字を書きたいと憧れた」「声が素敵で聞き惚れてしまう」「超イケメン」……などなど、その先生の魅力は、けっして「教え方」だけではないでしょう。
また、そもそも「嫌い」な先生を「教え方がうまい」と思うでしょうか。まあなかなかないですよね。
そう、つまり、優秀な指導者は、「教科知識」「教授技術」だけでない「+α」の魅力をもっているものなのです。
その「+α」は何か。
私の講師育成研修の経験から導き出された「それ」は、以下の二つでした。
● 指導内容を生徒に「伝える技術」
● 指導者としての信頼を得る「在り方」
先に挙げた「教科知識」「教授技術」が、優秀な学習指導者の「必要条件」であり、後の「伝える技術」「在り方」がそろって初めて「十分条件」も満たすことができるわけです。
「教科知識」「教授技術」については、各教科の教科教授スキル講座でお伝えします。
「伝える技術」「在り方」についてお伝えするのが、「学習指導者ベーシックスキル講座」なのです。
そしてこの「ベーシックスキル」は、教科によらず活用できるスキルです。ですから、教科内容と切り離して学ぶことができるのです。
「学習指導者ベーシックスキル講座」と「教科教授スキル講座」両方を受講することによって、優秀な学習指導者の「必要十分条件」を満たすことができます。
あ、もちろんこれで完璧というわけではありませんよ。これらの講座で基礎を身につけたうえで、さらに自己研鑽を図るからこそ、より魅力的な指導者となっていけるのです。
では、「学習指導者ベーシックスキル講座」で学べる「伝える技術」「在り方」については、明日以降にお話ししますね。
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学習指導者スキルトレーニングプログラム チーフインストラクター
根岸 大輔
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