学習方略の原則001「学習に必要な態度・知識・技能」①

本日よりTwitterのハッシュタグ「学習方略の原則」について、詳しく解説します。

まずは一つ目。

学習に必要なのは態度・知識・技能の3つ。
態度:問題に対し注意深く取り組み、諦めずに考え続けようとする
知識:学習法に関する知識(つまり #学習方略の原則 を知っていること)
技能:知識を活用・運用して学習に取り組む
#学習方略の原則

学習方略(learning strategy)の一番の基礎の基礎はこの3点です。では一つひとつ解説します。

1 態度:問題に対し注意深く取り組み、諦めずに考え続けようとする

学習方略で大切なのは「態度」を含めた「行動」です。
勉強というと頭を使うものだと普通は思われますが、頭を十分に使うためには学習態度が重要になります。

態度といってもそんな難しいことではなく「注意深く」「諦めない」というよく言われる事柄です。

「もっと慎重に取り組め」
「ケアレスミスが多いぞ」
「よく考えろ!」

このような言葉をかけられた人も多いのではないでしょうか。

私はこういう声かけそのものには否定的ですが、だからと言って学習者が注意散漫、すぐ諦めることを良しとしているわけではありません。

ただ、どうすれば「注意深く」なるのか「あきらめない」気持ちになれるのかを考えながら声をかけます。

経験上厳しい言葉をかけても改善はされません。

学習方略の基礎を作るために重要なのは「失敗を許容してくれる空間」「安心・安全な場所」です。

学習者の間違いを論って注意するより、何度でもチャレンジすればいいという安心感を学習空間に作り出す。そういう場所でこそ学習者の「注意深さ」「諦めない気持ち」が育っていくと思うのです。

新高3、新中3、新小6はいよいよ受験学年。彼らにとって安心・安全な学習環境が与えられることを心より願っています。

続きはまた後日。

根岸大輔