前回・前々回のblogに引き続き上記の学習方略の解説の最終回です。
学習に必要なのは態度・知識・技能の3つ。
態度:問題に対し注意深く取り組み、諦めずに考え続けようとする
知識:学習法に関する知識(つまり #学習方略の原則 を知っていること)
技能:知識を活用・運用して学習に取り組む
#学習方略の原則
学習方略(Learning Strategy)の基礎、今回は3つ目を解説します。
3 技能:知識を活用・運用して学習に取り組む
ここまでのblogで学習に臨む態度、学習方略の知識の重要性を説明してきました。いよいよそれらを活用するフェーズに入ります。
……となんだかカッコいい言い方になっていますが、これ、要するに
勉強しよう!
というだけのことです。
「なーんだ……そんなことが学習方略なの?」
そんなふうに思う人もいるかも知れませんね。
はい。「勉強する」ことが学習方略です。
なぜなら、何かの課題に取り組むうえで、「何もせず時が解決するのを待つ」という方略を選択することもあり得る以上、勉強という「行動」をとることもれっきとした学習方略なのです。
「どのように」学習するか
さて、勉強することが大切な方略だということがわかったところで、次に重要なのが……
「どのように学習するか」
です。いわゆる「勉強のしかた」ですね。
これから先のblogでさまざまな勉強のしかたを紹介しますので、この回では全体的なことをお伝えします。
「テクニック(technique)」と「スキル(skill)」の違いって考えたことがありますか?
よく「勉強のテクニック」「解法のテクニック」という言い方をします。あなたはテクニックを身につければ勉強がうまくいったり問題が解けるようになったりすると考えるのではありませんか?
しかし、実はこれが大きな間違いなのです。
ここで、先に挙げた「テクニック」と「スキル」の違いを確認しましょう。
テクニック(technique) (専門)技術;技巧、テクニック
スキル(skill) 1 手腕、腕前 2 (特殊)技能、技術
研究社新英和(第7版)・和英(第5版)中辞典より引用
「テクニック」と「スキル」では「(専門)技術」「(特殊)技能」のように言葉が使い分けられています。
いったいこれはどうしてでしょうか?
これは「テクニック」がある個別の場面のみに通用する技術であるのに対し、「スキル」がある特殊な分野全体に関する技能であるということを示しています。
つまり勉強のテクニックはある特定の科目や分野にしか通用しない技術。解法のテクニックはある特定のタイプの問題にしか通用しない技術。
そんなものをいくら積み重ねても賢くならないのはわかりますよね。
つまり、私たちが勉強するうえで重要なのは、
勉強という分野全体に関す技能を身につけていくこと
なのです!
そしてその勉強のスキルを身につけるヒントが #学習方略の原則 にあるわけですよ。
というわけで、これからこのblogで解説する #学習方略の原則 を一つひとつ身につけてください。そうすればあなたの勉強が劇的に変わる!……きっと、ね。
つまり、そういうこと。
根岸大輔
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