こんにちは。根岸です。
今回は偏差値とはどういうものなのか?についてお話します。
“偏差値”とはいったいどういうものなのでしょうか?
多くの受験生は自分の実力・学力を示す客観的指標であると考えています。
しかし、それは間違っています。
偏差値とは、偏差の度合いを示す値。特に「相対偏差値」の略で平均値と等しければ50、標準偏差の値だけ大きければ60というように一定の法則で当の値を変換したものなのです。
もう少しわかりやすく説明しましょう。
受験勉強における偏差値とは、ある模擬試験におけるその母集団の中での自分の位置を示すもので、ある意味母集団の中での順位と同じです。例えば、偏差値50の場合だいたいその母集団の中での自分の位置が真ん中ということです。
模擬試験の偏差値だけでは自分の実力を知ることはできません。たまたま運が良くて偏差値70、逆にたまたまコケてしまって偏差値50。これでは自分の実力がどのくらいなのか判断できないですよね。
「運も実力のうち」とよく言われますが、そんなことはありません。運が実力のうちなのは本番だけです(笑)
では、なぜ模擬試験では偏差値を出すのでしょうか?
それは合格判定のためです。
合格判定では全体のなかで受験生がどのあたりの位置にいるかが目安となります。それを表すのに偏差値が便利なのです。
もちろん偏差値は学校の価値を示すものではなく、学校の入学難度を示す値でしかないのです。
模擬試験は偏差値を重視するのではなく、「まぐれでできた問題をどうしたらできるようになるのか?」「たまたまできなかった問題をできるようにするにはどうしたらいいのか?」というようなことを考える学習ツールとして活用することが大切なのです!
とはいうものの、模擬試験の結果を用いて自分の実力を確認できる方法はあります。
テストを受け、○×をつけたあとに、間違えてしまったけれど本来ならできたはずの問題を○、まぐれでできてしまった問題を×にして、得点を調整すればよいのです。
こうすればより自分の実情にあった成績がでると言えるでしょう。
受験生は偏差値に一喜一憂することなく模擬試験を有効に活用することを心掛けましょう!!
今回の学習方略の原則007:偏差値についてのお話は終わりです。次回をお楽しみに!!
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