学習方略の原則013:スキーマ

こんにちは。大学受験現代文・小論文・AO推薦入試対策指導、根岸です。

みなさん、スキーマという言葉をご存知ですか?

スキーマとは複雑で一般的な概念に関する知識構造のことです

これだけでは、よく分からないと思うので分かりやすく説明します。

私たちが何かを理解したり、何かをできるようになるのはなぜか?

例えば、社会科の学習で知識を覚える、何かを理解するとはどういうことかを考えてみてください。

世界史で冷戦期の世界構造について学ぼうとしたときに、ゴルバチョフ、雪解けなどの1つの用語を覚えても意味がないですよね。どのようにすれば理解したと言えるのでしょうか?

1つの事柄を理解するには、たくさんのことを覚えなければなりません。その暗記したことがいろんな形でつながり、関係性をひと通り説明ができるようになって初めて理解したと言えます。

また、知識がある程度のまとまりになり、あるテーマについてある一定の知識群(スキーマ)がある場合、それらを通し、問題を解いたり、答えを出せるという状態が作れるようになるのです。

当然、スキーマ化できていないただの暗記レベルでは、答えをすぐに出すことはできません。

そして、スキーマに合致した情報を素早く処理し、合致した情報の記憶を推進させることもできます。

では、どう勉強を進めればよいのか?

実はなんと、これがスキーマという言葉のイメージからは程遠いところにあるのです。

スキーマがない状態(ある分野の知識がない状態)から、

理屈抜きで代表的なものを覚え暗記すればよいのです。

そんなバカな……と思われるかもしれませんね。しかしスキーマの基点となる知識がなければ、知識群ができるわけがありません。そこでまずは理屈抜きの暗記なのです。

そうすれば、スキーマの基礎ができ、そのできた基礎の枠組みの中に知識が入りやすくなります。

最初に暗記するのは大変かもしれませんが、ある程度覚えられれば、知識が入りやすくなっていきます。

ぜひ、新しい分野やジャンルの勉強するときには最低限の基本をできるだけ早く覚えスキーマを作ることを心掛けましょう!!

今回の学習方略の原則013:スキーマのお話を終わります。次回をお楽しみに!