実力が伸びない人は悪い成績をどう捉えているのでしょうか?
実力が伸びない人は次の3つの見方をしている可能性が大きいです。
1つ目は自己防衛的な見方です。自己防衛的な見方とは、簡単に言うと自分のせいにせず周囲のせいにすることです。
例えば、テストで実力が発揮できなかった場合、部屋が暑かった・寒かった、隣の人の鉛筆の音がうるさくて集中できなかったなどの環境のせいにすることです。
環境のせいにする人は多いですが、環境は自分ではコントロールできないものです。普段の勉強の学習環境の整備は非常に大切です。
しかし、テストのときの環境は周囲の受験生と同条件であるので言い訳にはなりません!
2つ目は持続的フレームです。持続的フレームとは今後も同じ結果になると考えることです。
学習方略の原則008でもお話した通り、テストの成績というのは上下するので、前回と同じ結果にはなりません。成績が悪かった場合、次は上がると信じて学習を進めていた方が、気持ちの面でも楽になります。普通に学習を進めていれば、今後も同じ結果になる確率のほうが実際には少ないです(2回連続でコケることがないわけではありませんが……)。
つまり、これからずっと成績が上がらない、変化しないということは絶対にありえません!
3つ目は悲観的評価です。悲観的評価とは自分の実力は所詮この程度だと決めつけ悲観的に自分を評価することです。
1回のテストの結果というのは、本当の実力ではありません。悲観的にとらえるのはやめましょう。学習方略の原則007でもお話した通り、まぐれで当たった問題を引き、できたはずの問題をプラスし、実力に近い振り返りをすることを心掛けましょう。
実力をつけたいのであればこの3つの見方をやめましょう。悲観的なバイアスを楽観的なバイアス(前向きなものの見方)に変える必要があります。
そのためにはどうすれば良いのか?
簡単に言えば、ここまで見てきた考え方をひっくり返せば良いのです!
例えば、環境のせいであるならば、それをコントロールすることはできません。一方自分のせいにすればそれをコントロールすることができます。つまりコントロールできないものに原因を求めてはいけないということです。
同じようなことを元メジャーリーガーの松井秀喜さんもおっしゃっていました。成績が悪いときには自分の直せるところは直す。周りから言われることはコントロールできないものだから気にしない、と。
これは、強い精神がないとできないことですよね!
皆さんもこのような考えができるような強い精神を持ち自分をごまかさず正直に評価できるように努力してみましょう!
学習方略の原則018:実力が伸びない人の自己の見方のお話はここで終わります。次回をお楽しみに!
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