学習方略の原則014:スキーマをより広く、強く組み立てるには

こんにちは。大学受験現代文・小論文・AO推薦入試対策指導、根岸です。

前回の学習方略の原則013では、スキーマについて紹介しました。今回は、スキーマをより広く、強く組み立てていくには、どのようにすればよいかということをお話しします!

まとまった知識を広げ、強くしていくには、

知識の増強、技能の活用(読解科目・数学・理科が中心)が必要です。

また、関連情報をまとめて覚え、複数情報をつなげる意図を持って学習に取り組むことが必要になります!

知識は単独では存在するものではなく、それ以外の知識と密接に関係しています。

例えば社会科で年号を覚えるとすると、その年号の数字だけを覚えても仕方がありませんよね。その年に起きた出来事と関連付けて覚えなければならないのです。こんな当たり前のことですが、じつはこれがとても重要なのです。年号の関連付けを例にお話ししましょう。

たとえば年号と年号の関係を考えてみてください。この事件の後にあのできごとがあった、この年号の何年後にあのできごとがあった……というように、年号を基軸にその他のできごとの関係をつかむことができます。

のように年号といういかにも丸暗記のようなことでも、さまざまなことがらのつながり、関連性を覚えることができるのです!

また、覚えるときには一つの事柄にできるだけ多くの情報を関連付けて取り入れることができるかが重要です

学習の中でできる限り意図的に複数の情報を関連付けることが大切なのです!

例えば、授業ノートの取り方の話で考えてみましょう。

あなたは「人間コピー機」になっていませんか? 

ただ単に板書を写すのはやめて、板書を写しながら「ここの部分は先生が授業で話していたあの部分と関連している」「前の授業のあの事項とつながっているな」など、

まとまりを考えるだけでも学習効果が全く違ってきます!

皆さんも学習に役立つスキーマの増強を意識して勉強に取り組んでみましょう。

ここで今回のスキーマを、広く強く組み立てるには? のお話を終わります。次回をお楽しみに!