学習方略の原則、3つ目の解説です。前回分はこちら。
グラフのパワーは一目で重要な情報を伝えるところにある。学習記録をグラフで作ろう。最近はそういうアプリもあるでしょ。
学習記録は自分の学習状況を一目で見せてくれる。そこに改善のヒントがある。 #学習方略の原則
前回、3つの”ダメ管理法”についてお話しましたが、ではどう改善すればいいのか? 実はここに学習記録をグラフ化する意味が隠されています。
学習管理法① 学習をタスクで管理
学習管理を時間でおこなってもうまくいかないのは前回お話した通り。ではどうすればいいか?
答えは「タスクで管理」です。
たとえば一週間に学習する内容(問題集のxページからyページ z分野を全部終わらせる など)を決め、それを日毎に振り分けます。決めた内容を終えたらチェック、終わらなければ翌日以降へ持ち越し、と考えます。
時間は決めず、「終わったら終わり」という決まりにしておきましょう。こうすれば「時間を過ごす」ことではなく「学習という行為をする」ことが目的となり、学習をスムーズに進めることができます。
学習管理法② 学習科目を比率で管理
どうしても得意科目ばかり手をつけて苦手科目を後回しにしがち……。そういう気持ちは理解できます。でもそれじゃダメだということもわかっていますよね。
じゃあどうすれば苦手科目にも取り組めるのか?
①とも関係しますが、タスクの量の比率で考えるのです。
たとえば一週間で得意な英語と苦手な国語を学習するとします。英語が得意だと英語ばかりやってしまうでしょう。
これをなくすためには、一週間の学習比率を決めることです。
たとえば英語:国語=2:1とします。すると英単語を1時間学習したら、古文単語を30分やる、ということになりますね。
このように比率で管理すると苦手な科目にも手を回しやすくなります。
積み上げ棒グラフで記録すると比率は一目瞭然です。
学習管理法③ 学習内容の見直しを柔軟に
学習の成果は日々の小テストや定期テスト、模擬試験などで測られます。よい結果を残せる科目もあれば、うまくいかない科目もあるでしょう。
うまくいかない科目については、学習内容や学習方法を見直しましょう。
見直すヒントが学習記録に残っているはずです。
・タスク
・学習比率
・使用する教材
などなど……。これらを見直すことで結果に変化を起こせるかもしれませんね。
学習方略の原則003:学習記録のお話はここまで。次回をお楽しみに!
根岸大輔
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