学習方略の原則010:学習評価基準

こんにちは。大学受験現代文・小論文・AO推薦入試対策指導、根岸です。

今回は学習評価の基準についてお話ししますね。

自分の学習を評価するには

  1. 一致性
  2. 弁別性
  3. 一貫性

の3つの基準があります。

最初に一致性のお話をします!

一致性とは、周囲の人々(予備校の自習室などにいる)と同じ量もしくはそれ以上の量、時間勉強に取り組めているのかということです。

もちろん、勉強はたくさんの量、時間取り組んだ方がいいに越したことはありません。

しかし、自分で勉強をしてても自分がどれくらい頑張っているのかどうか判断するのは難しいですよね!

そんなときは、同じ自習室で周囲にいる何人かの人がどれくらいの時間勉強しているのかを意識してチェックし、自分と比較すればよいのです。当然周囲にいる人たちと同じかそれ以上の勉強をしていなければ負けます…

ライバルに勝ちたいならその人よりもたくさん勉強するべきなのです。

シンプルですが、真理です。

続いて弁別性のお話です!

弁別性とは学習が自分の特定の部分(弱点補強や基礎固めなど)に向けられているかどうかということです。

勉強しているときに、自分が今何を学んでいるのかということは誰でも分かっていると思います。

しかし、その勉強が自分にとってどういう意味なのか、どういう点で自分とつながっているのかということを考えて勉強に取り組んでいますか?それを明確にすることが非常に大事になのです!

例えば、英語で不定詞を学習するときに、ここの項目は自分が苦手な範囲だから基礎からやらなきゃいけない勉強なのだ、世界史で産業革命を学習するときにここは少し知っているからより細かいところまで学習することを意識するなどなど……

これを考えることは前回にも述べた通り学習の効果の実感にもつながります。

よって、教科の学習項目の確認だけでなくその学習が自分とどういう点で繋がっているのかということを明確にして学習に励みましょう。

最後に一貫性のお話です。

一貫性とはいつでも同じように学習が進められているかということです。

誰でも、その日の気分や体調によって勉強のやる気がある日、ない日はあると思います。

どうしても無理なときは諦めて、家に帰って寝る、気分転換に外に散歩に行く、カフェに行ってお茶を飲むなどもたまには大切ですが…

しかし、いつもと同じように学習を進めるということは非常に重要です!

また、学習においてはスタートが一番大切になり勉強をスタートし軌道に乗れるかどうかが肝心なのです。

そのために例えば、勉強の最初に英単語・選択科目の一問一答など(軽く取り組める)で準備運動をしてからスタートするなど…

このような勉強を初めにすると集中できるというものを見つけておくことをおすすめします!

ぜひ皆さんもせっかく勉強をするのであればダラダラやるのではなく集中して効果的な勉強ができるよう今回のお話をもとに工夫をしてみましょう。

学習方略の原則010:学習評価基準についてのお話は終わりです、次回をお楽しみに!

学習方略の原則009:学習前後における実力の変化

こんにちは。大学入試現代文・小論文・AO推薦入試対策を指導します、根岸です。

皆さんは、1日の学習を終え、

今日は力がついたなぁ!

と実感することはありますか?

多くの人は1日でこのような実感を得ることは難しいのではないでしょうか。

しかし、力がついたなぁという実感が多い方が嬉しいし、やる気アップに繋がるはずです。

では、どう勉強に取り組めばその実感を多く得ることができるのでしょうか?

それは、学習前の自分の状態を把握し覚えておけばよいのです!

例えば、英文法の参考書に取り組む場合、勉強前は関係代名詞の知識が曖昧だったけれど、参考書で勉強したら理解できるようになった! というような感じです。

このように何ができるようになったかの小さな変化の積み重ねを振り返ることが非常に重要になります!!

これを“学習の振り返り”と言います。

このような変化がはっきり分かると気持ちがいいはずです。

1日の勉強が終わったタイミングで毎日変化を確認し、メモやアプリ(スタディプラスなど)に何らかの形で記録を残して管理していけば、変化を実感する機会が増え、レベルアップに繋がるでしょう。

ぜひ、皆さんも学習前後における実力の変化を意識して勉強してみてください!

学習方略の原則009:学習前後における実力の変化のお話を終わります。次回をお楽しみに!

学習方略の原則008:偏差値の変化について

こんにちは。根岸です。

今回は、偏差値の変化についてお話します。

一般的に極端によい成績をとった次は、平均の方向へ戻る傾向が、また極端に悪い成績をとった次は平均の方向へ戻る傾向があります。

なぜなら、たまたまできた問題が多く極端によい偏差値をとった次は、そんなラッキーが続くはずがないので下がりますし、うっかりミスが多発し極端に悪い成績をとった場合には次はそれほどミスをしないはずだからです。

原則007の偏差値の話と被る部分はありますが、要するに偏差値の上がり下がりを気にする必要はあまりないということです。

しかしテストを受ける機会はたくさん増やすべきです。成績の波が多少あったとしても、その平均ラインが上昇していれば成績が上がったといえるでしょう。

受験生は、一度の模試の偏差値に一喜一憂することなく、テストをたくさん受けて、その結果をもとに自分の実力を知りましょう。

今回の学習方略の原則008:偏差値の変化ついてのお話は終わります。次回をお楽しみに!

学習方略の原則007:偏差値

こんにちは。根岸です。

今回は偏差値とはどういうものなのか?についてお話します。

“偏差値”とはいったいどういうものなのでしょうか?

多くの受験生は自分の実力・学力を示す客観的指標であると考えています。

しかし、それは間違っています。

偏差値とは、偏差の度合いを示す値。特に「相対偏差値」の略で平均値と等しければ50、標準偏差の値だけ大きければ60というように一定の法則で当の値を変換したものなのです。

もう少しわかりやすく説明しましょう。

受験勉強における偏差値とは、ある模擬試験におけるその母集団の中での自分の位置を示すもので、ある意味母集団の中での順位と同じです。例えば、偏差値50の場合だいたいその母集団の中での自分の位置が真ん中ということです。

模擬試験の偏差値だけでは自分の実力を知ることはできません。たまたま運が良くて偏差値70、逆にたまたまコケてしまって偏差値50。これでは自分の実力がどのくらいなのか判断できないですよね。

「運も実力のうち」とよく言われますが、そんなことはありません。運が実力のうちなのは本番だけです(笑)

では、なぜ模擬試験では偏差値を出すのでしょうか?

それは合格判定のためです

合格判定では全体のなかで受験生がどのあたりの位置にいるかが目安となります。それを表すのに偏差値が便利なのです。

もちろん偏差値は学校の価値を示すものではなく、学校の入学難度を示す値でしかないのです。

模擬試験は偏差値を重視するのではなく、「まぐれでできた問題をどうしたらできるようになるのか?」「たまたまできなかった問題をできるようにするにはどうしたらいいのか?」というようなことを考える学習ツールとして活用することが大切なのです!

とはいうものの、模擬試験の結果を用いて自分の実力を確認できる方法はあります。

テストを受け、○×をつけたあとに、間違えてしまったけれど本来ならできたはずの問題を○、まぐれでできてしまった問題を×にして、得点を調整すればよいのです。

こうすればより自分の実情にあった成績がでると言えるでしょう。

受験生は偏差値に一喜一憂することなく模擬試験を有効に活用することを心掛けましょう!!

今回の学習方略の原則007:偏差値についてのお話は終わりです。次回をお楽しみに!!

学習方略の原則:006学習の意義

こんにちは。根岸です。

今回は、学習の意義についてのお話をします。

皆さんは、勉強をしているときに、 「こんな勉強をしていて意味があるの?」「なんでこんなことやっているんだ?」というように考えたことはありませんか??

多くの受験生がこのように感じたことがあり、また意味がないと感じながらもその課題に取り組んでいるということが多々あるのではないでしょうか?

実はそれが、学習がうまくいっていないときのサインなのです!!

学習に意義を感じなかったり、勉強に気持ちが乗らなかったりしたら、学習効率・効果も低下してします。

ではそんなときはどうすればよいのでしょうか??

そんなときは、一旦立ち止まって、学習の意義を考え、意義を感じなければその取り組みを辞めてしまえばいいのです。

逆に学習に意義を感じることができれば学習効率・効果ともにアップさせることができます。

よって、常に学習の意義を考えるということが非常に重要です。

学習の意義を感じられなければ学習がうまくいっていないサインだと考えて、自分の学習を見直す貴重な機会にしましょう!!

学習方略の原則006のお話はここまでです。

次回をお楽しみに!!

学習方略の原則005:参考書のレベルとその取り組み

こんにちは。根岸です。

前回学習方略の原則004では参考書の選び方について紹介しました。今回は、少し前回と被る部分がありますが、参考書のレベルとその取り組み方についてお話します!

まず、「この問題集をやったから成績が上がった」という考え方は的確とは言えません。

成績が上がるというのは複合要因です。

1つの参考書をやっただけで上がるということはあり得ません。

また、成績というのは一直線に上がるものではありません。

テストではたまたま上がったり下がったりするという波があります。

しかしながら、やはり「この参考書・問題集をやったから成績が上がった!」という実感を持つ人もいることでしょう。

もしそういう実感を得られたとしたら、それは自分のレベルにあった参考書にしっかり取り組めたからなのです。

前回の原則004でもお話した通り「できるもの:できないもの=7:3」の参考書に対し、自分がどのくらいしっかりとした取り組みができるかどうかが非常に重要になります!

では、ここでいう参考書に対するしっかりとした取り組みとはどういうとことなのでしょうか?

皆さんは、

  1. 問題を解く
  2. ○×をつける
  3. 解答解説を読む
  4. できるようになるまで復習する
  5. 満足する

ことだけで終わらせていませんか?これだけでは効果的な学習とは言えません。

しっかり取り組むとは③を終わらせたあとに、なぜその問題を間違えたのか、何が分かっていないのかを自分で明確にするという作業を忘れてはならないのです。

例えば、英文法の参考書の場合、間違えた問題に対し解説を読むだけでなく、”なぜ間違えたのか””何が分かっていないのか”を明確にし、総合英語の参考書に戻って分からなかった項目を復習するという作業が大切になります。

このやり方で参考書に取り組むと、特に英語や数学で効果が顕著に現れやすいです。

せっかく自分に合った参考書を見つけたならば、正しい勉強方法で取り組まなければもったいない!ぜひ、今回紹介した勉強方法を試してみてくださいね。

今回の学習方略の原則005:参考書のレベルと取り組む方のお話はここでおしまいです。次回をお楽しみに!

学習方略の原則004:参考書の選び方

こんにちは。根岸です。今回は参考書の選び方のお話。

市販の参考書を使って勉強することが多い受験生はよく「あの参考書を使ったから成績が伸びないんだ!」「あの参考書は使えない、やっても意味がない!」なんてことを口にします。

しかし、市販の参考書が使えないなんてことは絶対にありえません。出版社を通して作成される参考書の中に内容が悪いものなんてあるはすがないのです。

では、なぜ受験生がよくそんなことを口にするのか?

それは自分のレベルに合った参考書を使って学習できてないいからなのです。

例えば、英語の基礎がなっていない受験生がいきなり英文法四択の参考書に取り組んだらどうでしょうか? やっても意味がない、成績が伸びないというのは明らかでしょう。よって、自分のレベルにあった参考書を選ぶということが非常に重要になるのです!

それではどうしたら自分のレベルに合った参考書を選ぶことができるのでしょうか?

たくさんありすぎて迷ってしまいますよね〜。

いやいや心配いりません。選択の基準はこちら。

「できるもの:できないもの=7:3」

という目安に従えばよいのです。

多くの受験生は自分ができない問題がたくさん載っている参考書を選びがちですが、そこには大きな落とし穴があります。

自分ではなんとなくできると思っていた問題をいざ解いてみるとやっぱり解けなかったなんてことが多々ありますよね。

ですから、「できるもの:できないもの=7:3」の目安で選んだ参考書でも、実質「できるもの:できないもの=5:5」くらいの程よいバランスになります。すると効率よく勉強を進められ、どんどん自分の学力をステップアップさせることができるのです。

ぜひ、受験生の皆さんは今使っている参考書が自分のレベルに合っているかどうかをもう一度確認してみてください。自分のためになる勉強ができるようになることを願っています。 学習方略の原則004:参考書選びのお話はここでおしまいです。次回をお楽しみに!

平成最後の昭和の日

こんにちは。「根岸大輔の仕事」の根岸です。

タイトルのとおり、今日は平成最後の昭和の日ですね。

世間は大型連休で沸いているようです。

私ですか?

通常運転ですが何か(´;ω;`)ウッ…

原稿と授業が続く10日間です。休みは日曜日だけ。その日曜日も半日は原稿と格闘しています。

とはいえ、原稿仕事は楽しいですし、順調に進んでいますので〆切にも十分間に合いそうですから、精神的に追い込まれた感じはありません。

原稿に飽きたらこんな感じでblogを書く余裕もあるってもんです。

連休明けに大きな仕事の打ち合わせもあり(プロジェクト自体はスタートしてます!)、非常に刺激的な2019年となりそうです。

もちろんお仕事も募集中です。まだお引き受けできる余裕があります。ご相談ください。

ご相談は本ウェブサイトのcontactページから。

それではまた次回のblogでお会いしましょう!

根岸大輔

「根岸大輔の仕事」は何?③

「根岸大輔の仕事」と銘打っているblogですから、私がどんな仕事をしているのかご紹介しておいた方がいいですよね。そこで今回のblogは「根岸大輔はどんな仕事をしているのか?」に焦点をあててお送りします。

講師としての仕事以外に行っているのが、教員研修業務です。

学習指導者スキルトレーニングプログラム(現在個人会員の募集は停止中)

学校での勉強会、塾での講師研修などを実施しています。

特に新人研修が好評です。

そりゃそうです。「学習指導者スキルトレーニングプログラム」は、私が大手塾専任講師時代に作成した新人講師研修プログラムを下敷きにしているのですから。

弊社研修にご興味のある方は、こちらからご連絡ください。

先生のスキルアップ、私にお任せください!

根岸大輔

開講2週目突入にあたり

10日近く間が空いてしまいました。

blogって続かないんですよ。そういう性質なんです。だれかにサポートしてもらえれば続けられるんですけどね。

他にも進行中のプロジェクトが複数あり、今年度も終わりの見えない果てしない作業がずっと続きそうです。

サポートしてくださるアシスタントを募集中です。

根岸の仕事に興味があるよ、という方

コンタクトフォームからでもいいですし、SNSのメッセージでもいいです。ぜひご連絡ください。遠隔でもできるお仕事もあります。

予備校授業開講から1週間が経ちました。開講前夜には多くの予備校講師が受講の心構えやら学習方法やらをSNSで発信していたようですね。私も多少は思うことがあり発信しましたが、そういうのってあまり好きではないのです。

理由は3つ。

① すでに #学習方略の原則 で学習法を発信している

② 心構えや学習方法を伝えるなら真っ先に自分のクラスに発信したい

③ そんなのおいおい身につけていけばいいじゃん

③がいちばん大きいんですよ。スタートダッシュは大事です。しかし授業もしていない段階(初講の予習)でいきなりハイレベルなことを求められてもそれこそスタートダッシュを決められないと思うんですね。

スタートダッシュは早くて第1講の復習から、第2講あたりからGW前くらいまでにエンジンかけていけばいいのです。それ以上遅くなると厳しいですけどね、これまでの指導経験上。

そんなわけで、第2週目に突入した受験生諸君、ぼちぼち予習復習のレベルを上げるチャレンジに入りましょうね。

それではまた次回!

根岸大輔