学習方略の原則009:学習前後における実力の変化

こんにちは。大学入試現代文・小論文・AO推薦入試対策を指導します、根岸です。

皆さんは、1日の学習を終え、

今日は力がついたなぁ!

と実感することはありますか?

多くの人は1日でこのような実感を得ることは難しいのではないでしょうか。

しかし、力がついたなぁという実感が多い方が嬉しいし、やる気アップに繋がるはずです。

では、どう勉強に取り組めばその実感を多く得ることができるのでしょうか?

それは、学習前の自分の状態を把握し覚えておけばよいのです!

例えば、英文法の参考書に取り組む場合、勉強前は関係代名詞の知識が曖昧だったけれど、参考書で勉強したら理解できるようになった! というような感じです。

このように何ができるようになったかの小さな変化の積み重ねを振り返ることが非常に重要になります!!

これを“学習の振り返り”と言います。

このような変化がはっきり分かると気持ちがいいはずです。

1日の勉強が終わったタイミングで毎日変化を確認し、メモやアプリ(スタディプラスなど)に何らかの形で記録を残して管理していけば、変化を実感する機会が増え、レベルアップに繋がるでしょう。

ぜひ、皆さんも学習前後における実力の変化を意識して勉強してみてください!

学習方略の原則009:学習前後における実力の変化のお話を終わります。次回をお楽しみに!

学習方略の原則008:偏差値の変化について

こんにちは。根岸です。

今回は、偏差値の変化についてお話します。

一般的に極端によい成績をとった次は、平均の方向へ戻る傾向が、また極端に悪い成績をとった次は平均の方向へ戻る傾向があります。

なぜなら、たまたまできた問題が多く極端によい偏差値をとった次は、そんなラッキーが続くはずがないので下がりますし、うっかりミスが多発し極端に悪い成績をとった場合には次はそれほどミスをしないはずだからです。

原則007の偏差値の話と被る部分はありますが、要するに偏差値の上がり下がりを気にする必要はあまりないということです。

しかしテストを受ける機会はたくさん増やすべきです。成績の波が多少あったとしても、その平均ラインが上昇していれば成績が上がったといえるでしょう。

受験生は、一度の模試の偏差値に一喜一憂することなく、テストをたくさん受けて、その結果をもとに自分の実力を知りましょう。

今回の学習方略の原則008:偏差値の変化ついてのお話は終わります。次回をお楽しみに!

学習方略の原則007:偏差値

こんにちは。根岸です。

今回は偏差値とはどういうものなのか?についてお話します。

“偏差値”とはいったいどういうものなのでしょうか?

多くの受験生は自分の実力・学力を示す客観的指標であると考えています。

しかし、それは間違っています。

偏差値とは、偏差の度合いを示す値。特に「相対偏差値」の略で平均値と等しければ50、標準偏差の値だけ大きければ60というように一定の法則で当の値を変換したものなのです。

もう少しわかりやすく説明しましょう。

受験勉強における偏差値とは、ある模擬試験におけるその母集団の中での自分の位置を示すもので、ある意味母集団の中での順位と同じです。例えば、偏差値50の場合だいたいその母集団の中での自分の位置が真ん中ということです。

模擬試験の偏差値だけでは自分の実力を知ることはできません。たまたま運が良くて偏差値70、逆にたまたまコケてしまって偏差値50。これでは自分の実力がどのくらいなのか判断できないですよね。

「運も実力のうち」とよく言われますが、そんなことはありません。運が実力のうちなのは本番だけです(笑)

では、なぜ模擬試験では偏差値を出すのでしょうか?

それは合格判定のためです

合格判定では全体のなかで受験生がどのあたりの位置にいるかが目安となります。それを表すのに偏差値が便利なのです。

もちろん偏差値は学校の価値を示すものではなく、学校の入学難度を示す値でしかないのです。

模擬試験は偏差値を重視するのではなく、「まぐれでできた問題をどうしたらできるようになるのか?」「たまたまできなかった問題をできるようにするにはどうしたらいいのか?」というようなことを考える学習ツールとして活用することが大切なのです!

とはいうものの、模擬試験の結果を用いて自分の実力を確認できる方法はあります。

テストを受け、○×をつけたあとに、間違えてしまったけれど本来ならできたはずの問題を○、まぐれでできてしまった問題を×にして、得点を調整すればよいのです。

こうすればより自分の実情にあった成績がでると言えるでしょう。

受験生は偏差値に一喜一憂することなく模擬試験を有効に活用することを心掛けましょう!!

今回の学習方略の原則007:偏差値についてのお話は終わりです。次回をお楽しみに!!

学習方略の原則005:参考書のレベルとその取り組み

こんにちは。根岸です。

前回学習方略の原則004では参考書の選び方について紹介しました。今回は、少し前回と被る部分がありますが、参考書のレベルとその取り組み方についてお話します!

まず、「この問題集をやったから成績が上がった」という考え方は的確とは言えません。

成績が上がるというのは複合要因です。

1つの参考書をやっただけで上がるということはあり得ません。

また、成績というのは一直線に上がるものではありません。

テストではたまたま上がったり下がったりするという波があります。

しかしながら、やはり「この参考書・問題集をやったから成績が上がった!」という実感を持つ人もいることでしょう。

もしそういう実感を得られたとしたら、それは自分のレベルにあった参考書にしっかり取り組めたからなのです。

前回の原則004でもお話した通り「できるもの:できないもの=7:3」の参考書に対し、自分がどのくらいしっかりとした取り組みができるかどうかが非常に重要になります!

では、ここでいう参考書に対するしっかりとした取り組みとはどういうとことなのでしょうか?

皆さんは、

  1. 問題を解く
  2. ○×をつける
  3. 解答解説を読む
  4. できるようになるまで復習する
  5. 満足する

ことだけで終わらせていませんか?これだけでは効果的な学習とは言えません。

しっかり取り組むとは③を終わらせたあとに、なぜその問題を間違えたのか、何が分かっていないのかを自分で明確にするという作業を忘れてはならないのです。

例えば、英文法の参考書の場合、間違えた問題に対し解説を読むだけでなく、”なぜ間違えたのか””何が分かっていないのか”を明確にし、総合英語の参考書に戻って分からなかった項目を復習するという作業が大切になります。

このやり方で参考書に取り組むと、特に英語や数学で効果が顕著に現れやすいです。

せっかく自分に合った参考書を見つけたならば、正しい勉強方法で取り組まなければもったいない!ぜひ、今回紹介した勉強方法を試してみてくださいね。

今回の学習方略の原則005:参考書のレベルと取り組む方のお話はここでおしまいです。次回をお楽しみに!

学習方略の原則004:参考書の選び方

こんにちは。根岸です。今回は参考書の選び方のお話。

市販の参考書を使って勉強することが多い受験生はよく「あの参考書を使ったから成績が伸びないんだ!」「あの参考書は使えない、やっても意味がない!」なんてことを口にします。

しかし、市販の参考書が使えないなんてことは絶対にありえません。出版社を通して作成される参考書の中に内容が悪いものなんてあるはすがないのです。

では、なぜ受験生がよくそんなことを口にするのか?

それは自分のレベルに合った参考書を使って学習できてないいからなのです。

例えば、英語の基礎がなっていない受験生がいきなり英文法四択の参考書に取り組んだらどうでしょうか? やっても意味がない、成績が伸びないというのは明らかでしょう。よって、自分のレベルにあった参考書を選ぶということが非常に重要になるのです!

それではどうしたら自分のレベルに合った参考書を選ぶことができるのでしょうか?

たくさんありすぎて迷ってしまいますよね〜。

いやいや心配いりません。選択の基準はこちら。

「できるもの:できないもの=7:3」

という目安に従えばよいのです。

多くの受験生は自分ができない問題がたくさん載っている参考書を選びがちですが、そこには大きな落とし穴があります。

自分ではなんとなくできると思っていた問題をいざ解いてみるとやっぱり解けなかったなんてことが多々ありますよね。

ですから、「できるもの:できないもの=7:3」の目安で選んだ参考書でも、実質「できるもの:できないもの=5:5」くらいの程よいバランスになります。すると効率よく勉強を進められ、どんどん自分の学力をステップアップさせることができるのです。

ぜひ、受験生の皆さんは今使っている参考書が自分のレベルに合っているかどうかをもう一度確認してみてください。自分のためになる勉強ができるようになることを願っています。 学習方略の原則004:参考書選びのお話はここでおしまいです。次回をお楽しみに!

小論文の学習法の極めつけ、公開します!

こんにちは!

現代文・小論文・AO推薦入試対策指導、根岸大輔です。お気軽に「ねぎちゃん」とお呼びください。

さて、今回は小論文の学習に悩める受験生にもってこいの講座のご紹介です。

小論文ってどんな勉強をすればいいの?

小論文って「何を」「どんなふうに」勉強したらよいかわかりますか?

どうしたらよいか悩んでしまいますよね。

そんな受験生の福音となる講座があります!

大学受験オンライン学習プラットフォーム「学びエイド」の、小論文対策の新講座

根岸大輔の【演習編】難関大学小論文入試対策講座

をお勧めします!

【講義編】で学習した内容を【演習編】で実際に使うことで小論文対策のトレーニングを効率的に行えます。

小論文で求められるのは、以下のチカラです。

① 構成法・表現法の獲得
② 思考法・発想法の獲得
③ 知識の獲得

Educational Lounge「学校の授業で小論文の学習ができる!?」より引用

このうち「根岸大輔の【演習編】難関大学小論文入試対策講座」では主に

② 思考法・発想法の獲得

を徹底的にトレーニングします。

そして②ができるようになれば自然と①の「構成法・表現法」も獲得できるのです!

そうするとあとは③の「知識の獲得」だけ。

知識の付け方についてもEducational Loungeに書いてありますので、

ぜひ参考にしてくださいね!

学びエイド「根岸大輔の【演習編】難関大学小論文入試対策講座」は以下のリンクから!

https://www.manabi-aid.jp/user/prof/2PQ

無料で1日3コマ見られますので、新高3生はもちろんのこと、非受験学年の人も受講してくださいね!

プレミアム会員になれば動画見放題!

そしてもちろん、学びエイド次回講座の仕込みも始まっています!

先日、新講座の仕込みのご相談で、とある実力派有名講師の先生とお会いしました。

講座の全体設計や指導コンセプトなどについて率直な意見交換ができ、

これで確信を持って制作を進められるようになりました。

そのあとお食事に行ったのですが、まあさすが長年大学受験業界にいらっしゃるだけあって、

『受験業界のディープな歴史』

をうかがえました。

感想は……

闇が深い」(´・_・`)

ディープな話はまあいいとして、ご飯を食べたのはお魚の美味しいお店でした。

写真上が大トロぶつ、下が炙り〆鯖です。

というわけで、学びエイド新講座絶賛仕込み中!

受験生に福音をもたらす講座にしますので、

しばらくお待ちください!

根岸大輔

◆ 根岸大輔オフィシャルウェブサイト

http://negichang.net/DiceK_Negishi

◆ 根岸大輔Twitter

https://twitter.com/DiceK_Negishi

◆ 学びエイド根岸大輔の講座一覧

https://www.manabi-aid.jp/user/prof/2PQ

◆ Educational Lounge で小論文の学習法を公開しています!

http://educational-lounge.com/?page_id=91

◆ 『大人の国語学びなおしドリル』根岸が問題作成協力をしています!

https://amzn.to/2Tzz8eM

現代文の勉強法001|総論

大学受験現代文の指導をしていると、よくこんな質問を受けます。

現代文ってどんなふうに勉強したらいいんですか?

そうですよね。現代文ほど勉強法のイメージが浮かばない科目は他にないでしょう。

本blogではそのあたりの疑問にも答えたいと考えています。

で、今回は総論として現代文の勉強法の全体像を説明します。

現代文で勉強することは何か?

現代文の勉強法として考えておくことは大きくふたつ。

① 何を勉強するか

② どのように勉強するか

このうち①は簡単なんですよ。

「語彙知識」「背景知識」「文法規則」「読解法」「解答法」です。

逆に言えばこれ以外何があるというのでしょうか。そしてこれらは授業を通して”知る”ことができます。

そう、”知る”だけならね。

問題はそれをどのようにして”定着させる”か、です。

②の「どのように勉強するか」の重要性がここにあります。

現代文をどのように勉強するか

いろいろとポイントがありますが、細かい話はさておきいちばん基本かつ重要なことを挙げておきます。

それは……

“授業の再現”です!

「復習が大事!」とはよく言われますが、現代文においては何をもって「復習」できたことになるのか。それは「その授業を受けていない人に授業のダイジェスト版を伝えられる」状態になることです。

もちろん「丸暗記」はできませんが、自分なりの言葉で授業の内容を説明できるくらいまで理解できれば、その内容が身についていると言えます。

私はよく「ぬいぐるみやポスターに話しかけろ」と言うのですが(側から見たらただの気持ち悪い人でしょうが)、そんなふうに「誰かに教える」レベルまで復習できていれば確実に大丈夫ですよ。

私は20年以上こんな話をし続けてきて、それなりに生徒の成績も上がってますので、ここはひとつ騙されたと思ってやってみていただきたく思っております。

いちおう参考までに。同じようなことを話してる人がいますのでリンク貼っておきますね。

武田塾チャンネル | 現代文の勉強法

数多の現代文勉強法動画がありますが、まともなことを言ってるのはここだけだと思っていいと思います。

それでまた次回。

根岸大輔